「神様、雨を降らせて下さい!」

幼稚園に通う次女は、時々「園に行きたくない病」にかかる。
この日も「ママと一緒に家にいたい」と言い出し、う~ん……と考え込むママ。特に体調が悪いわけでもなし、進級して間もないので新しい先生やクラスメイトに緊張してるのかな。
外を見ると天気は曇り。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様。
「ねえ、今日は雨が降るよ。傘差して長靴履いて、水溜りでパシャパシャ遊べるよ。楽しいよ~♪」
と努めて明るく言ってみた。すると急に気分を変えて「行く!」と次女。

意気揚々と家を出発したのはいいものの、なかなか雨が降り出さない。
「雨、降らないじゃないか!」と怒って立ち止まる次女を宥めすかすも、もう5分もすれば園に到着してしまう。
「帰りじゃなくて、今降ってほしいの!今じゃなきゃ嫌なんだよ!」
わがままだなあ。駄目元でママは言ってみた。――じゃあ神様にお願いしてみたら?
「神様、どうか雨を降らせて下さい。今すぐに降ってほしいんです」
すると1分後、パラパラと雨が降り出し、すぐに話し声が聞こえないほどのどしゃ降りに変わった。えええ~?
傘の上で跳ねる激しい雨音に娘は大喜び。キャーキャー歓声を上げながら幼稚園に駆けこむ。
突然の雨に他の保護者や園児たちは大慌てだったが、私と娘だけは驚きと興奮でご機嫌だった。
ニコニコ嬉しそうな娘を見て、担任の先生はきょとんとした顔をしていたね。

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野いちご

いつも徒歩で娘を幼稚園に連れて行くのだが、5月の連休前に野いちごを見つけた。歩道横に茂った樹木に絡まるようにして、緑の硬い実が育っている。田舎育ちの私はすぐ気付いて、毎日登園しながら色づくのを楽しみにしていた。

連休後、久しぶりに登園すると、通園途中の道が綺麗に草刈りされていて、木まで剪定されている。タンポポがたくさん生えているスペースもあったのだが、茶色い地面が見えるほどきれいに草取りしてあって、たんぽぽは全部消えてしまっていた。ショックを受ける娘をなだめつつ、この調子だと野いちごもなくなっているかなあ、と心配する。

ところが、木々はきっちり剪定されていたものの、野いちごだけは無事で、しかも赤く色づいていた。剪定した人も、野いちごだけは見逃してくれたのかな。娘と2人で大喜びだ。
「持って帰ってお姉ちゃんにもあげるんだ」
次女はそう言って、2つの野いちごを大切に優しく手に握った。ポケットに入れると潰れてしまうかもしれないから。

これから暑くなって徒歩での通園が大変になるけど、歩きながらいろんな楽しみが発見できるといいね。

芋づる式に

前回、長女(7才)がちょうちょ結びをできるようになった記事を書いたので、今回はその続きです。

長女が帰宅後、その足元を見た次女(5才)が、「もしかして、ちょうちょ結びできないの、私だけなの!?」と騒ぎ出しました。え~っと、そうねえ…。負けず嫌いの次女の気持ちを慮ってママが言いよどんでいると、次女がリビングに駆けこんで叫んだ。
「あれ取って!あれ!」
ああ、あれね。「あれ」とは、ママが半年前にちょうちょ結びの練習用に作ったもの。ダンボールに色違いの太いひもをいくつか通したものだ。次女にそれを手渡すと、「こうしてどうするの?」「分からない、教えて!」などと言いながら、これまたあっという間に覚えてしまった。その間、10分ほどだろうか。長女の時と同じで、ものすごい集中力だった。
こうして、長女がちょうちょ結びを覚えた数日後、次女も芋づる式にちょうちょ結びを覚えました。
負けず嫌い、あっぱれ!

思う壺

長女は小学校1年生。まだちょうちょ結びができなかったのだが、叔母からひも付きの靴をプレゼントされた。
「これを学校に履いて行く」と長女が言ったのを聞いて、「でもまだ、ちょうちょ結びできないよね?」と声が出かけたママだが、不意に思い直して「どうぞ」とだけ答えた。靴には横にチャックがついているので、ひもを解かなくても一応履ける。ただ、ひもが解けたときは結び直さなくてはならないが……。

「靴ひもが解けちゃったよ~!」
案の定、数週間後に大騒ぎをして長女が学校から帰ってきた。解けたひもをどうにかしようと頑張ったらしいのだが、どうにもできなくてほどけたまま帰宅。
「ちょうちょ結び教えて!」
凄い集中力でママの手先を見つめ、どうにかこうにかちょうちょ結びをマスター。その間、たったの10分。
半年前にママが教えようと努力した際は、面倒がって全然覚えてくれなかったのに、要は本人のやる気次第なんだね。
今回のことに関しては、ママの思う壺(笑)。
ひも付きの靴をプレゼントしてくれたおばちゃんに感謝だね!

「パパとママだけだったの?」

「ねえねえ、ママ。聞いて?」
次女(5才)がこんな風に話しかけてくるときは、これから言うことをしっかり聴いてほしい時のサインだ。いい加減に聞いてはならない。
「なあに?」
しゃがんで次女と目線を合わせる。すると突然、こんなことを言い出した。
「私とお姉ちゃんがいなかったとき、パパとママだけだったの?」
うん?一瞬何を言われているのか分からなかったが、
「そうだよ。パパとママだけだったよ」
と答えると、
「寂しかった?」
そう訊かれて、思わず考え込んでしまった。娘たちが生まれる前は、彼女たちがいない日常が当たり前で、だから「寂しい」という感情はない。でも次女には、自分や姉がいない世界というものが理解しがたいのだろう。
「そうだねえ。2人(長女と次女)がいないときは、パパとママでデートしていたよ」
「デート!?」と長女(7才)が横から変な声を出した。
「パパとママだけで映画に行ったり、買い物に行ったりしたよ」
「ずるい!!」とママを睨む次女。
いやいや、そんなこと言ったって、まだいないんだから仕方がないでしょ(笑)。

でも今では、娘たちがいない生活なんて想像もできないなあ。



ぬいぐるみがたくさん

うちには娘2人に一部屋が宛がわれている。娘は7才と5才。共同責任で部屋を片付けることになっている。
まあ、自主的に片付けることはほとんどなくて、「明日は楽しいイベント!お出掛け!」というときに、「じゃあお部屋を片付けようね」と言うことにしている。それでもやっぱりだんだん乱雑な様子になってくるので、1~2カ月に一回はママのチェックが入ることになっている。

この日もママが増えすぎたおもちゃをチェックして、壊れた物や不要なものはないか調べていた。すると、ぬいぐるみが出てくる出てくる。大きいものもあるが、小さいものが本当にたくさんある。中にはばあばが手作りしたものもあって、ほとんどは子供の手のひらに収まるサイズだ。ウサギ、パンダ、クマ、妖精のような蝶々など……全部で10体以上あるだろうか。随分増えたなあ。
この小さなぬいぐるみ達は、娘たちが2人でおままごとするときに大活躍している。ばあばに感謝!いつもよく遊んでいますよ。
きっと、子供達も、祖母の温かい愛情を感じていることだろう。



牛乳パックのピザ屋さん

冬休み。
寒いので家の中で過ごすことが多くなるが、うちの7才と5才の娘たちは飽きることを知らず、朝から晩まで一緒に遊んでいる。

活躍するのは大小沢山のぬいぐるみ達。自分たちで好きなようにストーリーを作ってぬいぐるみを動かす。レゴやブロックで作った家や遊園地、ロケットに入るのは小さめのぬいぐるみやお人形。ときには帽子やマントを自ら装着し仮装して、自分たちが物語の主人公になる。
お絵かき帳を使った自由なお絵描きも大好きだ。折り紙や空き箱を使った工作などもする。
彼女たちの様子を見ていると、自由度が高く、想像力を膨らませられる遊びが大好きなのが分かる。

先日は珍しくパパが発案者となって、牛乳パックを使ったピザ屋さんを作って遊んだ。丸く小さく切った牛乳パックの白い面に色鉛筆で好きなピザの絵を描いていく。牛乳パックを器用に切ってかまども作り、中に入れて焼けるように工夫したら、娘達も大喜び。たくさんのピザを作って、メニューも手書きで作り、パパやママのお客さんを迎えてニコニコしていた。
こういう遊びが一番だよね。







「思い出の冒険」(次女4歳)

「ねえ、ママ。なんでママは車でお迎えしないの?」
幼稚園の帰り、次女がママを見上げてそう言った。
「パパは車なのに。もう疲れたよ~。車で帰りたい~」
そう言ってしゃがみこむ次女。う~ん、これは困った。首を傾げて考えを巡らすママ。少し考えて、こう言ってみた。
「ねえ、〇〇ちゃん。例えばね、パパと車で帰ったら、道端に咲いているタンポポを摘んだり、フーってやって遊んだりできないよ」
じっとママの顔を見ながら、話に聞き入る次女。
「新しいお花を見つけたり、綺麗な黄色や赤色の葉っぱを見つけて拾うこともできないし、傘を差して水溜りでパシャパシャ遊んだりもできないよ?」
話を聞いていた次女が突然、瞳をキラキラさせて「やっぱり歩く!歩くのがいい」と言い出した。思わずニコニコのママ。
今日は幼稚園でたまたま空き箱などで作った特製のカメラを持っていた次女。それを首からかけて歩いていたので、それで何かを見つけては「カシャ!カシャ!」と写真を撮る真似をし始めた。
道端で見つけた名も知らない紫の花。オレンジに色づいた金木犀の花。いい匂い。狂い咲きした桜の一枝……。
「思い出の冒険みたいだね!」
思い出の冒険?――冒険の思い出か。
足取りも軽く、いろいろな物を見つけては写真を撮る次女。その後ろ姿を追いかけて、ママも一緒にのんびり歩いていく。






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たまさんママ

Author:たまさんママ
2人の娘・夫と4人暮らしです。

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